2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本(人)イメージが豪州のホワイトネス形成に与えた影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
18720161
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
村上 雄一 Fukushima University, 行政政策学類, 准教授 (10302316)
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Keywords | 日豪関係 / アイデンティティ / 白豪主義 / イメージ / ステレオタイプ / 白人 / ホワイトネス / オーストラリア |
Research Abstract |
<国内・海外調査> 前年度の国内や海外調査旅行で入手困難であった史料等を収集すべく、平成20年度は、国内およびオーストラリアにおける海外調査を継続して行った。まず、平成20年6月に開催されたオーストラリア学会全国大会プログラムに参加し、最新の研究動向や情報の収集を行った。また平成21年3月には、昨年度実地調査ができなかったヴィクトリア州の諸博物館や州立図書館、ならびに、ニューサウスウェールズ州シドニーに存在するオーストラリア国立海事博物館ならびに州立図書館を中心に史料等を収集することができた。特にヴィクトリア州では、日本海軍士官候補生の墓地ならびに当時の新聞報道記事などを確認することができるなど、当時の日本海軍訓練船のオーストラリア寄港がオーストラリア社会に与えた影響を考察する上において参考になる多くの収穫があった。 <研究成果等発表> 平成20年度は、これまでの国内外調査の研究成果を活用して、オーストラリア学会でのフォーラム「オーストラリアにおける白人性の相克」で報告に対するコメントを準備のうえ発表した。そのフォーラムでのコメントは平成20年12月『西洋史学』第231号に掲載された。また年度はさかのぼるが、一章を執筆担当したOn the western edge : comparisons of Japan and Australiaが平成19年にすでにオーストラリアで出版されていたことが平成20年度になって確認することができた。
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