Research Abstract |
昨年度に引き続き,大阪相撲と(a)市場社会,(b)蔵屋敷,(c)仲仕などの「日用」層,(d)博徒・侠客,(e)若者組,(f)寺院社会,(g)遊廓などとの関係を解明するために,関連資料を収集し,調査した。主な調査先は,以下の通りである。 ニューオータニ美術館「相撲錦絵」展,掛川市二の丸美術館「歌川国貞の世界」展,八幡西生涯学習センター,北九州市立図書館,中庄八幡宮,大山祇神社,いすみ市郷土資料館「相撲絵のフォークロア」展,葛城市歴史博物館「すもう-天下の力士-」展,浜松市・市民ミュージアム浜北「化粧まわし」展,柳川市立雲龍の郷,八女市杉町公民館,東京都江戸東京博物館,相撲博物館「番付の250年」展 以上の調査先で調査した資料について,複写可能なものは複写し,そのうち特に重要なものについては,デジタルカメラもlくは35mm銀塩カメラで撮影し,その画像データはノートパソコンと画像管理ソフトで管理し,保存した。上記の調査過程において,(1)えた・非人などの賤民身分と大阪相撲との関係,(2)明治初年に大阪相撲が地方の草相撲集団の組織化に熱心であったことなど、あらなた論点を発見し,その成果の一部は,『大阪歴史博物館共同研究成果報告書』2(2008年発行)に論文「大阪相撲についての都市社会史的研究序説」として発表した。
|