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2006 Fiscal Year Annual Research Report

一九世紀中国の社会変動に対する清朝の政策と旗人官僚-ある旗人高官の家族を例に-

Research Project

Project/Area Number 18720188
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

古市 大輔  金沢大学, 文学部, 助教授 (40293328)

Keywords東洋史 / 清朝 / 旗人官僚 / 社会変動 / 19世紀
Research Abstract

研究年度の一年目にあたる本年度は、本研究の進展に必要となる基本史料の収集・整理と、麟慶・崇実・崇厚らの官僚としての活動の背景となる彼ら一族の歴史に関する考察に重点を置きつつ、次年度以降の研究進展に向けての基礎的な調査を進めた。
前者についてはまず、既に入手を済ませている麟慶・崇実・崇厚らによる年譜、日記、その他各種文書の記載内容の分析を進め、その整理と内容把握を完了した。また、本年度に入手した19世紀清朝の地方行政に関わる記載のある上諭档その他各種の漢文档案のなかから、中国東北地域と中国各地における麟慶・崇実・崇厚らの地方官僚としての活動について記された上奏文や上諭文の抽出を行なった。さらに、麟慶と崇実が地方官僚として活動していた時期に著した上奏文の原稿を入手し、その内容把握を進めているところである。加えて、18-19世紀の中国東北地域における清朝の経済政策に関する基本史料の内容を把握するため、満洲語档案資料の整理も一部進めた。
未刊行の史料の収集・整理については、東洋文庫や東京大学・一橋大学などの国内の諸研究機関に加え、北京・中国国家図書館に所蔵されている崇実の手による稿本や抄本を現地で調査・収集し、それらの多くを複写によって入手した。また、それらの史料と既に調査済みの史料とを活用しつつ、崇実の文人としての活動内容についての若干の考察を進めた。
他方、後者については、上記の史料調査や若干の検討・考察を通じ、麟慶・崇実・崇厚並びに彼らを輩出した完顔部の先祖の事跡・動向についてほぼ確認できつつあり、清初から19世紀に至る彼ら家族の大凡の歴史的復元は着実に進められてきている。ただ、それらの成果公表については、関連史料の調査を若干まだ残しているため、早急に残りの調査を行ったうえで公表する予定である。なお、清末の盛京における行政改革に関する別稿が次年度に発行予定であることを付言しておく。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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