2008 Fiscal Year Annual Research Report
モンゴル帝国期の国際貿易と多言語環境下の文書行政の関連性に関する基礎的研究
| Project/Area Number |
18720193
|
|---|
| Research Institution | Kyushu University |
|---|
Principal Investigator |
四日市 康博 Kyushu University, 人文科学研究院, 専門研究員 (40404082)
|
|---|
| Keywords | モンゴル帝国 / 元朝 / イルハン朝 / 海域アジア / 東西交流 / 文書行政 / 国際貿易 / イスラーム |
|---|
| Research Abstract |
史料調査・現地調査としては08年7月から8月、10月の2度にわたり中国・江蘇省・浙江省・河南省において宋元期の生産・流通・消費の要となった蘇州・嘉定・太倉・嘉興・海塩・杭州・開封・登封・焦作において調査・現地研究者との交流をおこなった。また、研究の主題のひとつであるモンゴル帝国期の国際貿易に関しては、これまでの研究の成果を「元代の綱と海外交易-博多「綱首」再考」として国際学術研討会「東亜文化交流-人物往來」(杭州 : 浙江工商大學日本文化研究所、2008年8月)において発表し、また、「文献から見たインド洋西海域の中国産交易品」として国際シンポジウム「海のシルクロードとアジア-沈没船と陶瓷器」(瀬戸 : 愛知県陶磁資料館、2008年12月)として発表した。さらに、総括および今後の課題として「元朝江南統治与市舶政策」を中日古代中国国家運作機制国際学術研討会(広州 : 中山大学歴史系、2009年3月)において発表した。なお、もうひとつの主題となる多言語環境下の文書行政に関しては、"Some Chinese Seals on the Mongol official documents in Iran."を第三届吐魯番学国際学術研討会(吐魯番、2008.10)において発表した。なお、昨年度までのThe 5th International Convention of Asian Scholars(Kuala Lumpur, 2007.8), International Symposium : The East Asian Mediterranean-Maritime Crossroads of Culture, Commerce, and Human Migration(MUnchen, 2008.10)における研究発表を基に論文"Two diasporas and the Eurasian trade network under the Mongol rule in the 13th-14th centuries"(Angela Schottenhammer[ed.]The East Asoam Mediterranean -Maritime Crossroads of Cultrure Commerce, and Human Migration. PP.73-102.Wiesbaden ; Otto Harrassowitz)を刊行した。この論文は本研究の総括的な内容となる。
|
