2006 Fiscal Year Annual Research Report
戦国期・織豊期城下町の空間構造に関する歴史地理学的研究
Project/Area Number |
18720232
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
山村 亜希 愛知県立大学, 文学部, 助教授 (50335212)
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Keywords | 戦国期城下町 / 織豊期城下町 / 空間構造 / 景観 / 自然地形 |
Research Abstract |
平成18年度は、戦国期・織豊期城下町空間のデータベースに入力する情報を検討するための基本資料の収集を、主として近畿・中国・九州・関東地方において進めた。基本資料とは、(1)各城下町の景観や旧地形に関する先行研究(論文・図書・自治体史)、(2)(1)の根拠とされる各種資料(中世史料・近世古地図・近世地誌類・発掘調査報告書・最新の発掘調査成果など)、(3)各城下町の大縮尺の現行の地図(地形図、都市計画図、地形分類図、空中写真)である。これらめ資料の多くは現地の図書館や博物館等の文化財保存施設に比較的まとまった状態で所蔵されていた。現地の所蔵機関には、資料の所在に詳しい専門員が配置されていることも多かったので、可能な限り現地に出向いて、網羅的に資料収集を行った。このとき併せて、最新の発堀調査成果の情報や現行の地図類を収集した。 その一方で、平成18年度の研究を通じて,研究課題を遂行する上で対処すべき課題が二点存在じていることが分かった。一つは、(1)が他地域と比較して極めて少ない地域があり、データベースの内容を全国的に同じレベルに統一することが難しいということである。この点については、平成19年度に、全国比較に際しで重要と判断される城下町に限定して、空間構造の復原研究を行うことで対処する予定である。第二に、資料批判の方法論が確立していないにも関わらず、後世になって過去を回顧して描かれた「古図」と呼ばれる一種の推定図が復原の根拠に無批判に使用されているという点である。この点については、平成18年度に、近世絵図の資料的特性と適切な利用法に関する考察を加え、論文として発表した。 平成19年度には、平成18年度に資料調査を行っていない地域及び不十分であった地域において、同様の資料収集を進める予定である。
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Research Products
(3 results)