2007 Fiscal Year Annual Research Report
地籍資料を活用した朝鮮古道の復原-朝鮮通信使の使行路を中心に
Project/Area Number |
18729004
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
轟 博志 Ritsumeikan Asia Pacific University, アジア太平洋学部, 准教授 (80435172)
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Keywords | 古道 / 景観復原 / 地籍資料 / 朝鮮半島 |
Research Abstract |
昨年度取得した地籍原図を活用し、本年度においてはその分析及び図化作業に集中した。取得された約4000枚の地籍原図をすべてスキャンしてPDF化し、文献資料や古地図類、現行の地図とつき合わせながら経路の比定作業を行った。さらに8月1日より25日にかけて、ソウルから釜山までの古道の経路において実地踏査を行い、現場の景観の比定作業及び古老よりの聞き取り調査を行った。 その成果をもとに、スキャンした地籍原図へ復原した古道の正確なルートの着色作業を行い、電子データとして保存した。ただし時間の不足により、研究成果の公刊および学会等での発表は本年度中には行い得なかった。また、地名や街路の変遷が著しい一部都市地域において、地籍原図の取得や復元作業を完遂し得なかった部分がある。この点に関しては20年度において、学内の研究費等を通じて行い、本研究を完全に完成させる予定である。
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