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2007 Fiscal Year Annual Research Report

鑑定資料の保存と廃棄に関する手続の研究

Research Project

Project/Area Number 18730053
Research InstitutionKonan University

Principal Investigator

徳永 光  Konan University, 法学部, 准教授 (20388755)

Keywords刑事法学 / 刑事鑑定 / 再鑑定 / 鑑定資料 / DNAデータベース
Research Abstract

本年度は、第一に、各国のDNAデータベースを比較調査しているアメリカ合衆国の研究者2名と会い、DNAデータベースの意義、対象範囲、検査資料の保存の是非等について意見交換を行った。
第二に、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンにおいて、公設弁護人および裁判官に対し聴き取り調査を行い、被告人側による再鑑定の実施状況、鑑定資料の保存状況に関する情報を得た。ボストンでは、鑑定資料が微量の場合は、裁判所を介して、捜査機関側の鑑定に被疑者側専門家が立ち会うか、あるいは裁判所委嘱の専門家が鑑定を実施するという実務が確立されており、鑑定資料の費消により再鑑定が実施不能になるという問題は特に生じていない様子であった。今後、このような制度が確立されるに至った経緯、その理論的背景についても調査する予定である。また、ボストン市警法科学研究所を訪問し、保管の連鎖を確保するためのシステム、鑑定資料の保存と廃棄に関するルールの具体的内容、保存設備と保存方法等についての説明を受けた。そこでは、生体資料の保存期間、保存場所、廃棄手続きが具体的にルール化され運用されており、大変示唆的であった。また、このような手続きの整備は、研究所が第三者機関から認定を受けるための条件の一つにもなっている。
第三に、日本の判例を素材として、刑事施設の被収容者が当人の生体資料を用い鑑定を実施しようとした場合に問題となる制度上の障害と、鑑定資料の同一性審査のあり方を検討し、法学セミナー2008年5月号に掲載した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 被告人による再鑑定の機会の保障2008

    • Author(s)
      徳永 光
    • Journal Title

      法学セミナー

      Pages: 124

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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