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2007 Fiscal Year Annual Research Report

継続的契約関係・信認関係における情報の役割

Research Project

Project/Area Number 18730073
Research InstitutionGakushuin University

Principal Investigator

山下 純司  Gakushuin University, 法学部, 准教授 (90282532)

Keywords民事法学
Research Abstract

平成19年度は、消費者契約に関する論文を1編公表した。消費者契約については、事業者間対消費者の関係は非対等であり、それ故に事業者に対する消費者の社会的な信頼を保護する必要があるとされる。具体的には、情報提供義務や、免責条項の制限等の手段によって、消費者は保護されなければならないのだとされている。しかし非対等であるということが、どのような論理的プロセスを経て、消費者保護に結びつくのかは、必ずしも明らかでない。このような問題意識から、「事業者対消費者」の関係と対置する形で、「事業者間の契約」と「非事業者間の契約」という、対等二当事者間の関係を比較検討するという作業を行った。その結果、非事業者間の契約は事業者間契約に比べて、情報を持たない契約当事者が契約に参加するという点から、法による積極的な介入を許容する余地があることを指摘した。ただし、これは比較法の対象としたフランス法のあり方とは異なった方向性であり、法のあり方の多様性を示唆する点でも興味深い成果が得られたと考えている。またその過程において、民法572条および消費者契約法8条1項5号の解釈論を示しており、解釈論的な実践的価値にも配慮したつもりである。こうした研究の結果、事業者対消費者の社会的な関係における情報の非対等性という問題について、一定の成果が得られたものと考えている。
そのほか、平成19年度は信託法を中心とした基礎研究を行った。こちらはまだ発表できる段階にはないが、20年度前半に、関連するテーマにおいて業績を発表したいと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2007

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 事業者間契約と非事業者間契約2007

    • Author(s)
      山下純司
    • Journal Title

      学習院大学法学会雑誌 43

      Pages: 293-310

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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