2007 Fiscal Year Annual Research Report
英米における日本政治観の形成と変遷-1918〜1952年-
Project/Area Number |
18730116
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
奈良岡 聰智 Kyoto University, 法学研究科, 准教授 (90378505)
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Keywords | 外交史 / 国際関係史 / 国際認識 / 政党政治 / 二大政党制 / 日露戦争 / 第一次大戦 / 捕虜 |
Research Abstract |
(1)昨年に引き続き、英国、日本で史料調査を行い、多くの一次史料を発掘した。今後これらの史料の分析を進め、論文としてまとめていく予定である。その中間報告「イギリス外交官の見た日本政治」を、吉田茂研究会において行った。 (2)英米の対日観を視野に入れつつ、戦前期日本の政党政治、政治家の邸宅、日本外交などについて分析を進め、論文「戦前にデモクラシーは存在したか」「大磯から見た近代日本政治」「ベルギー大使館の取り壊し」"Kato Takaaki and the Russo-Japanese War" in John Chapman and Inaba Chiharu eds., Rethinking the Russo-Japanese War, 1904-5, volume II, GLOBAL ORIENTAL, 2007.を発表した。また、翻訳「「門戸開放」か「勢力圏」か-戦間期のイギリス、日本と中国問題」(アントニー・ベスト著、松浦正孝編著『昭和・アジア主義の実像』ミネルヴァ書房、2007年所収)を発表した。 (3)第一次大戦中の「捕虜」待遇問題、戦前期の日本外交についての概説書を執筆・編集している。平成20年度中に公刊の予定である。 (4)京都市編纂の『京都市政史』執筆に従事し、「国際交流」「観光」などの項目を担当した。平成21年春に公刊の予定である。 (5)日本英学史学会において3度の報告を行った。報告タイトルは、以下の通り。「日本英学史上における加藤高明」「陸奥広吉-その人物像と英米との関わり」「加藤高明のイギリス留学について」
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Research Products
(7 results)