2007 Fiscal Year Annual Research Report
創設期のEFTAとイギリス対外政策の再編、1958〜63年
Project/Area Number |
18730120
|
Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
小川 浩之 Aichi Prefectural University, 外国語学部, 准教授 (60362555)
|
Keywords | 政治学 / 西洋史 / 経済史 |
Research Abstract |
本研究は,創設期のヨーロッパ自由貿易連合(EFTA)を事例として,1950年代後半から60年代前半におけるイギリス対外政策の再編(帝国・コモンウェルス,英米関係,ヨーロッパ統合の「三つのサークル」との関係の再編)の試みの意義と限界について分析を行うものである。その際,特に,イギリスとEFTA諸国,ヨーロッパ経済共同体(EEC)諸国との関係と並び,イギリスとコモンウェルス諸国との関係にも焦点をあてることで,創設期めEFTAとコモンヴェルスの相互関係という,これまでの先行研究でほとんど扱われてこなかった側面についても明らかにすることが目指される。 3年間の研究計画の2年目にあたる平成19年度には,基礎的な作業として,上記のテーマに関する二次文献や報告書・パンフレットなどの収集・分析を進めるとともに,(1)イギリス国立公文書館,(2)EFTA文書館,(3)オーストラリア国立公文書館おまびオーストラリア国立図書館,(4)香港公文書館において,各国政府や国際機関の一次文書,政治家の私文書などの閲覧・収集を行った。 それらの研究の中間的な成果については,以下の学会・研究会での報告の中で言及した。(1)「《国際関係へのアプローチの再検討》外交史の立場から-戦後ヨーロッパ外交史を中心に-」日本国際政治学会2007年度研究大会(福岡国際会議場)2007年10月27日,(2)「第一次EEC加盟申請とその挫折,1959〜64年-「三つのサークル・ドクトリン」の段階的変容-」『イギリスとヨーロッパ』研究会第3回研究会一(京都大学)2008年3月29日。
|
Research Products
(1 results)