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2008 Fiscal Year Annual Research Report

日本・米国・中国の産業分類体系および商品分類体系に関する調査研究

Research Project

Project/Area Number 18730150
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

宮川 幸三  Keio University, 産業研究所, 准教授 (00317281)

Keywords産業分類体系 / 生産物分類体系 / 経済センサス / 日本標準産業分類 / NAICS / NAPCS / 工業統計調査
Research Abstract

本年度は、2007年経済センサスや産業連関表における北米生産物分類体系(NAPCS)の導入状況に関して、アメリカのセンサス局や経済分析局(BEA)等を対象としてヒアリングを行った。その結果、07年経済センサスでは、全てのサービス部門についてNAPCSに沿った調査が実施されており、サービス業の生産物ごとに極めて詳細な情報を把握していることが明らかとなった。ただし、NAPCSの産業連関表への適用については、現時点では計画されていない。
また、2004年・2005年の工業統計調査の個票データを接続して作成した工業統計パネルデータを用いた分析により、事業所を調査単位とする工業統計調査等の一次統計調査や、産業連関表等の加工統計に従来の日本標準産業分類を適用した場合の問題点を明らかにした。第1の問題は、需要べースの分類概念に基づいて設定された産業部門を工業統計調査に適用した場合、事業所の産業間移動が多発すると同時に、当該産業部門の生産額の中に他の産業に格付けられるの製造品の生産額が多く含まれてしまうことである。これによって、産業別の生産規模や産業構造変化を的確に把握することが困難になってしまう。また第2の問題は、需要べースの分類概念に基づいて設定された産業部門を産業連関表に適用した場合、投入係数が極めて不安定になることである。この問題は、産業連関表を用いた波及効果分析の精度を著しく低下させることにつながる。
以上のようなヒアリングおよび分析の結果、今後の我が国における統計体系の整備に向けた課題として、1、供給ベースの分類概念のみに基づく産業分類体系を早急に整備すること、2、サービスを含んだ需要ベースの分類概念に基づく生産物分類体系を構築すること、3、1および2で述べた産業・生産物分類体系と整合的な経済センサス調査を実施し、投入・産出両面にわたる詳細な項目を調査すること、をあげている。

  • Research Products

    (3 results)

All 2009 2008

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 産業分類体系のあり方に関する一考察-工業統計マイクロデータを用いた検証2009

    • Author(s)
      宮川幸三
    • Journal Title

      立正大学経済学季報 第58巻3号

      Pages: 97-137

  • [Presentation] 投入係数の安定性と部門分類2008

    • Author(s)
      宮川幸三
    • Organizer
      環太平洋産業連関分析学会第19回大会
    • Place of Presentation
      山口大学
    • Year and Date
      2008-11-15
  • [Book] アメリカ経済センサス研究2008

    • Author(s)
      菅幹雄・宮川幸三
    • Total Pages
      95-155
    • Publisher
      慶應義塾大学出版会

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

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