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2006 Fiscal Year Annual Research Report

マルコフ連鎖を用いた中国の地域間格差と収束性に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18730182
Research InstitutionThe International Centre for the Study of East Asian Development

Principal Investigator

坂本 博  (財)国際東アジア研究センター, 研究部, 上級研究員 (00370221)

Keywords中国 / 地域間格差 / 収束性 / マルコフ連鎖
Research Abstract

本研究では、中国の地域間格差の収束性について、(1)マルコフ連鎖を用いた所得分布アプローチを用いて、中国全体の将来的な所得分布を明らかにする。(2)収集可能な各省別データを用いて、同様のアプローチを滴用し、類似点、相違点を明らかにする。(3)さらに可能であれは、マルコフをいたアプローチをし、日夕の格差分析への応用を試みる。上3つの方向で研究を進めてきた。
まず(1)について、申請時に発表したSakamoto and Islam(2005)のワーキングペーパーが、China Economic Review誌に掲載することが決定した。現在ウェブページで閲覧可能だが、平成19年度中には具体的に発表の形になるものと思われる。この研究において、中国の所得分布は、将来的に豊かな地域(省)と貧しい地域(省)の二極(ツインピーク)に分かれると結論付けている。また、この内容を上海(9月)と南京(3月)の2箇所でセミナー報告している。現在、データを2005年まで拡張することが課題となっている。特に、中国の省別データは現在、大掛かりな改訂が行われており、改訂後のデータを使用することが急務となっている。
次に(2)について、当初全国レベルで市、県レベルのデータを収集する予定であったが、過去のデータについてはかなり不完全で収集が困難な状態に陥っている。そこでいくつかの省に焦点を絞って収集を行うようにしている。現在、江蘇省と浙江省の市、県レベルのデータが1990年から利用可能で、この2省について分析を開始している。初期の結果としては、全国のようなツインピークとは異なる分布が得られている。平成19年度中に成果の一部を報告する予定である。
(3)について、過去の人口センサスのデータを用いて、地域間の人口移動についてマルコフ連鎖による予測を試みている。人口移動により、過度に人口が集中する省(主に広東省)と減少する省とに分かれることが判明している。平成19年度中に成果の一部を報告する予定である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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