2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域企業のネットワーク経営におけるコア資源展開モデルの開発
Project/Area Number |
18730237
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
内田 純一 北海道大学, 大学院国際広報メディア研究科, 助手 (40344527)
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Keywords | 地域企業 / 地域ブランド / 産業クラスター / 事業システム / コア資源 / ネットワーク / リソース・ベースト・ビュー / 活用モデル |
Research Abstract |
1.研究目的および研究実施計画との対応 (1)研究目的の整理 本研究は、「地域企業を主体としたネットワーク経営論」の創出を目指し、理論的には戦略論的立場から「リソース・ベースト・ビューにおけるミクロ・マクロ視点の統合」を行い、実践的には「地域企業のためのコア資源展開モデルを開発」する目的を持っている。 (2)研究の蓄積状況 これまでの研究蓄積によって発表していた「事業システムの分析モデル」を、本研究が対象とする地域企業のネットワーク経営におけるコア資源展開モデルに応用するという、より深い理論化を目指す段階にある。 (3)研究実施計画の進捗状況 研究目的に沿うべく、本研究は第一段階として「地域企業への聞き取り調査・フィールド調査」を、第二段階として「量的データ収集とそのネットワーク分析」を、第三段階は結論としての「理念モデル化」を行うこととなっていた。本年度は第一段階に注力し、必要な質的データの収集を行った。 2.研究実績の概要 (1)研究実績の種類 主に質的データを地域企業数社へのインタビュー調査によって行った他、複数地域において産業クラスターや地域ブランドの影響を知るためのフィールド調査を行った。企業インタビューにおいては、既に作成してある「事業システム分析モデル」を参照しながら、当該企業の事業展開について、時系列に沿いながら、他社や顧客との関係構造を把握していった。本年度の研究実績は、このようなモデルに対応した質的データと、フィールド調査によって収集した統計的・史的データである。 (2)実績データの整理・発表状況 本年度は、データ収集のための調査を主体として進めた結果、データ整理の面では明確な分類軸が未だできていない。そのため、研究発表は研究ノート形式の速報的なものを主とした。来年度は、研究が第二・第三段階に入るため、当初の目的に添うべく、より理論的な研究成果を発表する予定である。
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