2006 Fiscal Year Annual Research Report
ライン=セルの生産形態決定モデルの定量化と生産形態の移行に関する事例研究
Project/Area Number |
18730238
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小沢 浩 東北大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (40303581)
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Keywords | セル生産 / 原価改善 / 生産管理 |
Research Abstract |
本研究では,インタビューおよび企業の実態調査を実施する計画であったが,近年,企業の情報管理体制が強化されつつあり,期待していたような成果を得ることはできなかった。また,校務等に予想以上に時間を制約され,予定していた調査の大部分を実施することができなかった。 そのような中において,今年度は,YKKAP(株)東北事業所,東日本セキスイ,仙台ニコン,東北リコーの視察を行い,セル生産のいくつかのバリエーションを見ることができた。YKKAPはアルミサッシの製造を中心としているため,木製家具の組立工程においても装置産業の作業方法を採用していた。セル化の余地の大きい工場であった。東日本セキスイは,短期的な生産量の変動と長期的な余剰キャパシティという問題を抱えつつ,従来通りのライン生産を継続していた。この事例もまたセル化の余地が大きい事例である。仙台ニコン,東北リコーはそれぞれに工夫したセル生産を導入していた。東北リコーでは,「電子マニュアル」と呼ばれるパソコンによる作業指示付きのセルを試行中であった。ローランド・ディージー(株)の「デジタル屋台」と同様の試みであり,うまくいけば未熟練者によるセル生産が可能になる興味深い事例である。 企業の情報管理体制強化に対する対応として,実態調査や事例データの収集を補うために,作業実験を行う計画である。今年度は,そのための機材,ソフトウェア,実験素材について検討した。
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Research Products
(2 results)