2008 Fiscal Year Annual Research Report
技術の市場価値形成に視点を据えた技術経営システム変容ダイナミズムの分析
| Project/Area Number |
18730242
|
|---|
| Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
|---|
Principal Investigator |
藤 祐司 Tokyo Institute of Technology, 大学院・社会理工学研究科, 助教 (20401557)
|
|---|
| Keywords | 技術の市場価値 / 技術経営システム / インスティテューション / TFP |
|---|
| Research Abstract |
1. 平成20年度(2008年)は、3年計画の最終年として、2007年度に実践した基礎研究のレビュー及び国際的な研究ネットワークの構築の深化および研究の方法論を活用したモデルの実証分析を行った。
2. 以上の一環として、5月および9月にオーストリアの国際応用システム分析研究所(IIASA)において、「The Co-evolutionary Development of Manufacturing and Information Technology Fusing Indigenous Strength and Assimilating Global Best Practice」をテーマとした8国際機関13人の国際的・学際的専門家の参加によるワークショップに参加し、研究発表を実施。同ワークショップを通じて、学際的なネットワークを整備・発展するとともに、研究の方法論について議論を展開。
3. また、平成16年度採択21世紀COEプログラム「インスティテユーショナル技術経営学」の拠点形成活動に関連したシンポジウム・ワークショップに企画段階から参加・貢献。全国COE拠点との連携を通じた、新たな協力体制の構築および最終年度とりまとめへの貢献を通じた知見の深化。
4. 以上の結果、次のような注目すべき成果を得、命題解明への基本的知見を取得。
(1)技術の質の向上をはかる指標として、企業の研究開発投資活動から蓄積される技術知識ストックおよびその限界生産性の計測
(2)以上と市場評価との相関分析による、研究開発投資の質的深化による技術の質の向上と市場評価のダイナミズムの計測・評価
(3)以上を通じ、企業の技術経営システムの変容要因および製造技術とITとの好循環の形成に適したシステム要件および方向性の提案
5. 以上の結果は、研究・技術計画第23回学会年次学術大会(東京, 10月)に発表するとともに、第18回国際MOT学会(フロリダ, 4月)にて発表の他、国際学術誌に投稿予定。
|
