2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18730243
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
山岡 徹 Yokohama National University, 大学院・国際社会科学研究科, 准教授 (80377085)
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Keywords | 組織 / 認知 / リーダーシップ / 職場規範 / 職務満足 / 心理的契約 / ギャップ / 経時分析 |
Research Abstract |
2007年度の研究実績の概要としては、2006年度に引き続き、組織における認知ギャップを測定するための調査票作成、調査実施および結果分析を行った。なお2007年度からは、店舗従業員だけでなく複数店舗の統括管理を担当しているエリア・マネジャー職を調査対象に加えた。 まず調査票の作成であるが、職場における組織成員間の認識ギャップを測定すべく、リーダーシップ、職場規範および職務満足度を測定するための調査票を作成した。また2007年度からは、従業員の組織に対する関わり方についての認知を調査する項目と、仕事に対する熱意度の認知に関する調査項目を新たに追加した。 第1のリーダーシップについては、職場の管理者によるリーダーシップの自己評価と部下による上司評価との間のギャップを測定した。さらに職場におけるリーダーシップの二重構造を測定するために、非公式リーダーシップの有無や特性についても調査した。第2の職場規範については、組織成員間で暗黙の職場規範に関する認識ギャップがどの程度存在するかを測定した。第3の職務満足度では、賃金、人間関係、職場環境、仕事内容に対する組織成員の満足度を問うとともに、それらの項目をどの程度重視するかを問い、組織成員間で職務満足度や職務重視度にギャップが存在するかを測定した。第4の心理的契約では、従業員が組織との関係性をどのように認識しているのかを測定した。具体的には、合理的な取引関係や、集団的な家族的関係など、従業員によって組織との関わり方の認識にバラツキが生じるかどうか測定した。 2007年度は上記の調査票を用いて、服飾販売業を営む1社に対し、店舗従業員およびエリア・マネジャーを対象とした質問票調査を実施した。調査結果としては、上記の各指標に関して、認識ギャップが店舗や事業部ごとに異なるかたちで現れ、同一職場においても時系列変化を示す結果となった。
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