2006 Fiscal Year Annual Research Report
産学連携を通じた技術イノベーションの創出に関する調査研究
Project/Area Number |
18730249
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
池田 武俊 首都大学東京, 都市教養学部・経営学系, 研究員 (40381438)
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Keywords | 産学連携 / 技術移転 / イノベーション / ベンチャー / 経営学 |
Research Abstract |
本研究は、今日一的な産学連携の中心的存在である技術移転と大学発ベンチャーに焦点を当てた調査を通じて、技術イノベーション・プロセスとしての産学連携の意義について新たな視座を構築することを目指している。二年間の研究活動の初年である今年度の研究成果は、大きく二つに分けられる。まず一つめは、技術移転や産学連携に関する先行研究のサーベイ研究である。経営学。イノベーション研究、MOT研究、ベンチャー企業研究の先行研究のほか、科学技術論などの分野も確認することで、本研究の本研究の理論的フレームワークの確認とその精緻化が行われた。二つめは、フィールド調査の実施である.とくに、国立大学法人山形大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー初のベンチャー企業であるパウダーテウノコーポレーション有限会社(調査開始時)に対しての聞き取り調査では、同社の起業の経緯と技術開発、起業後の事業展開について、同社の経営者、技術開発に主導的な役割を果たした大学研究者、大学内支援機関の中心メンバーなど、のべ10人に対して聞き取り調査を実施することができた。この調査から、大学初ベンチャーが直面する固有の課題、大学発ベンチャーという活動を通じて大学の研究者らが獲得したフィードバックの内容などについて詳細に確認することができた。この確認事項を踏まえて、平成19年度実施予定の質問表長沙の質問項目の作りこみを行いたいと考えている。また、これらの研究と並行して、産学連携に関連するテーマを扱う学会およびシンポジウム等へ参加を通じて、TLOなど各機関の活動や制度上の課題、最新事例の収集に関する観察および調査を行うことができた.以上のような今年度の調査結果を踏まえて、次年度は質問表調査を中心とした調査とそめ分析を行うごとを目標としている。
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Research Products
(2 results)