2006 Fiscal Year Annual Research Report
共同問題解決パースペクティブに基づくソーシャル・イノベーション・プロセスの分析
Project/Area Number |
18730250
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
稲葉 祐之 大阪市立大学, 大学院経営学研究科, 准教授 (00363995)
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Keywords | 事業組織 / ソーシャル・イノベーション / 共同問題解決パースペクティブ / 共同企業家 |
Research Abstract |
平成18年度の研究概要は、以下の通りである。まず3月末から4月はじめにかけて、英国オクスフォード大学サイードビジネススクールを訪問、ソーシャル・イノベーション研究機関スコールセンターの主催するソーシャル・アントレプレナーのフォーラムに参加するなどして、情報収集に努めた。このフォーラムについては、NPO法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン、学術雑誌『組織科学』上などで報告を行い、海外での多様なソーシャル・イノベーション活動を紹介した。 さらに4月から9月にかけて同僚研究者とともにソーシャル・イノベーションが解決をめざす社会問題の中でも大きな比重を占めるグローバリゼーションについてのレビューを行った。これは、同時進行していた初学者向け経営学教科書『1からの経営学』のグローバリゼーションの項に反映されている。 またNPO法人ソーシャル・イノベーション・ジャパンのアドバイザリー・メンバーを務め、ソーシャル・イノベーションにかかわる大学研究者および実務家とのネットワークを拡大した。これらは、本研究の遂行に非常に有意義なものとなっている。とりわけ大学研究者たちと作るコアグループの研究会では、あらたに滋賀県長浜市でおこなわれている高齢者たちによる中心市街地活性化のためのコミュニティ・ストアについての事例分析を開始するなど、活動を進めている。 11月には、複雑な社会問題解決のための共同解決という視点で執筆した論文をニュージーランド・ウェリントンで開催された学会で発表し、隣接領域の研究者たちと意見交換を行った。この成果は、英語論文の形で出版準備を進めている。
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