2008 Fiscal Year Annual Research Report
共同問題解決パースペクティブに基づくソーシャル・イノベーション・プロセスの分析
| Project/Area Number |
18730250
|
|---|
| Research Institution | Osaka City University |
|---|
Principal Investigator |
稲葉 祐之 Osaka City University, 大学院・経営学研究科, 准教授 (00363995)
|
|---|
| Keywords | 事業組織 / ソーシャル・イノベーション / 共同問題解決パースペクティブ / 共同企業家 |
|---|
| Research Abstract |
平成20年度の研究概要は、以下の通りである。まず昨年までの研究成果をまとめて、英文学会発表論文を執筆し、6月に米国ボストンサフォーク大学で開催されたThe 15th International Conference on Multi Organizational Partnerships, Alliances and Networksで発表を行った。(次頁研究発表の項参照)。
さらに社会問題の解決を、複雑な諸問題の共同解決プロセスと考えることで、社会的企業家の持つ複雑な問題の解決機能および活動原理は、社会的企業家以外にも拡張できる可能性があることに気づいた。そこで事例研究の射程を拡大することで、通常の企業家にも共通の機能や活動原理を持つ例が見られるのかどうかを調べて企業家一般への拡張可能性を探った。この研究は学会発表論文として同7月に開催された、2008年度企業家研究フォーラム年次大会で発表した(次頁研究発表の項参照)。
計画最終年度である本年度は、研究成果の刊行を行うべく、執筆活動を継続した。本科研費における最終的な研究成果は、Japan's New Local Industry Creation : Joint Entrepreneurship, Inter-organizational Collaboration, and Regional Regeneration (Alternative Views Publishing社刊)という英語の研究書として、2009年中に刊行予定である。
|
