2006 Fiscal Year Annual Research Report
ブラジル航空機産業の発展モデル構築-ブラジル・エンブラエル社の事例を中心として-
Project/Area Number |
18730261
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹之内 玲子 早稲田大学, 商学学術院, 助手 (30409627)
|
Keywords | 航空機産業 / ブラジル / 発展モデル / 国際経営 / メタナショナル |
Research Abstract |
本研究の第一の目的は、航空機産業において立地優位のない国を本国とするブラジル・エンブラエル社が、いかにしてグローバル規模の競争優位を獲得してきたかを明らかにする点にある。近年、新興経済地域を本国とする多国籍企業の数が急激に増加し、短期間に競争力を構築し、国境の垣根を越えて積極的に海外展開を進めている。これらの企業は従来の多国籍企業とは異なる発展の経路を遂げているが、その発展経路を明らかにする。第二の目的は、新興経済地域における多国籍企業の発展モデルに関する研究の枠組みそのものを探求することにある。第三の目的は、上述のような研究枠組みに基づいて基本的な仮説を導出することにある。 今年度は、第一の目的であるブラジル・エンブラエル社が、いかにしてグローバル規模の競争優位を獲得してきたかについて明らかにすることに重点を置き研究を進めてきた。そのため、まず既存の企業発展モデルに関連する文献ならびに各種資料を渉猟し、これまでの研究をサーヴェイしつつ、試論的分析枠組を導出した。次に、インタビュー調査を行った。具体的には、日本、英国、ブラジル、オーストラリアにおいて航空機メーカーの担当者にインタビューを行った。また、ブラジルの航空機産業発展の要因をより深く理解するため、我が国の航空機産業の発展と比較研究を試みた。その際、第二次大戦後初の国産旅客機であるYS-11とそのプロジェクトについて、当時の担当者にインタビュー調査を行った。また、文献サーヴェイ、インタビュー調査の成果をまとめたものを複数の学会で報告し
|
Research Products
(2 results)