2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18730282
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
岸谷 和広 Kansai University, 商学部, 准教授 (40330170)
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Keywords | 広告 / ウェブサイト / マーケティング |
Research Abstract |
本研究は、日米における三つのウェブサイト(情報型、社会的相互作用型、娯楽型)の類型(2×3)とそれに対する態度との関係を問うものである。最終年度としていままで行ってきた実験の最終的な総仕上げをした。まずは、米国において、それぞれのウェブイトに対するマニプレーションチックが行われ、情報型、社会的相互作用型、娯楽型が正確に認識されたことが確認できた。それゆえ、引き続き、米国で本調査を行った。それに対して、日本においても同様に、それぞれのウェブサイトに対してマニプレーションチェックがわれ、その後、本テストを行った。その結果は、娯楽型、情報型、社会的相互作用型において日米の消費者の間ではそれほどウェブサトに対する態度差の相違をみることができなかった。ただし、日米間での等価性を考慮しつつも、実験用のウェブサイトはそれぞれの国に適応したものとなっているために即断することはできない。このことは、としての内部妥当性を先するか、もしくは性を優先するのかという問題にもつながるといえる。実験に関する問題点以外に、いままで国際比較でわれてきたフレームワークにも大きな問題があるかもしれない。すなわち、グローバル化やIT化に伴い、国を代表する文化を一意的に仮定することが難しくなった結果、いままでの文化的フレームワークの有効性には疑問が付与される。それゆえ、今までの文化的なフレームワークに留まらず、文化の多様性や相互依存性を考慮したフレームワークを発展させる必要がある。
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Research Products
(2 results)