2006 Fiscal Year Annual Research Report
会計規制の経済的影響の測定とその基準設定への利用可能性に関する理論的・実証的研究
Project/Area Number |
18730295
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
辻川 尚起 香川大学, 大学院地域マネジメント研究科, 助教授 (50346631)
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Keywords | 会計規制 / 財務報告規制 / 会計基準設定 / マクロ会計政策 / 会計政策 |
Research Abstract |
本研究は,会計基準設定主体の選択する政策すなわちマクロ会計政策に関して,会計規制の経済的影響を理論的および実証的に捉え,基準設定のあり方や政策評価の実施とその基準設定へのフィードバック可能性を考察することを目的としている。より具体的には,1、概念フレームワークと基準設定アプローチの理論的・実証的研究,2、経営行動への影響の測定に関する理論的・実証的研究,3、会計規制の経済的影響としての証券市場への影響に関する理論的・実証的研究,4、会計規制の目的としての質的要件の設定と規制実施後の効果との整合性に関する理論的・実証的研究,5、政策過程論および政策評価論の会計基準設定過程への応用方法に関する理論的・実証的研究,という5つの総合的・多面的な接近法によって会計規制の経済的影響を測定し基準設定に対する実践的な含意を引き出すことを課題としている。 平成18年度はこれら5つの研究課題全般に関する先行研究のレビューを通じ,研究の全体構成と各論の理論的研究を実施した。またリサーチデザインの確定とデータベースの構築も行い,本申請の基礎的データベースの構築を行った。データベース作成のための財務データは既成データベースの購入のほか,証券図書館,全国銀行協会銀行図書館,証券教育広報センター証券情報室,神戸大学附属社会科学系図書館,同経済経営研究所附属政策研究リエゾンセンター企業情報分析資料室等で関連資料・データの収集により行った。 さらに実証研究に関する経過報告を実証会計ワークショップ(代表:早稲田大須田教授)で2度行った。関連する学会・研究集会に参加し研究動向の調査を行うとともに他の研究者と意見交換を行った。
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