2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18730296
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
近藤 隆史 Nagasaki University, 経済学部, 准教授 (60336146)
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Keywords | 管理会計チェンジ / 管理会計システム / マネジメントコントロール / 業績評価システム / 成果報酬制度 / 成果連動型業績評価システム / インターラクティブコントロール |
Research Abstract |
本年度は、管理会計チェンジの理論的・実証的研究の課題のもとで、昨年度に引き続き、近年の日本企業の多くに見られる成果報酬制度や成果連動型業績評価システムに加えて、新製品開発のマネジメント手法である原価企画システムといった管理会計システム・実務を中心に研究を継続的にすすめてきた。 研究を開始するにあたって、まずは主に成果連動型業績評価システムのチェンジ研究に関する追加的な文献サーベイを実施した。また、前年度に論文としてとりまとめた業績評価システムのチェンジ研究に関する理論的仮説および同じく昨年度他大学の研究者と合同で実施した国内製造業を対象にした質問票調査(と実施報告書)の結果を統合し、管理会計システム・実務のチェンジに関する鍵概念と理論的フレームワークの修正を行い実証可能なモデルの開発に努めてきた。さらに原価企画システムについては、そのシステムおよび実務の導入に関するこれまで蓄積してきたケース資料をもとに管理会計システム・実務のチェンジの観点からとりまとめを試みた。これについては、海外ジャーナルへの投稿を予定している。 しかしながら、本年度中には、これらの結果を論文などの形式で公表したり、開発した理論的フレームワークを検証するための質問票調査を実施にするまでには至らなかった。現在、まずは平成20年度に仮説検証のための質問票調査を実施すべく、これまでの成果をもとにして質問票の作成に取りかかっている。
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