2008 Fiscal Year Annual Research Report
顧客関係性に基づく収益の管理可能性及び収益管理システムの研究
Project/Area Number |
18730300
|
Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
佐々木 郁子 Tohoku Gakuin University, 経済学部, 准教授 (90306051)
|
Keywords | 固定収益 / 顧客関係性 / フリークエンシー・プログラム / ポイント制 |
Research Abstract |
本年度の課題は、課題2「顧客関係性に基づく会計情報を利用した戦略的収益管理の研究」および課題3「顧客関係性に基づく会計情報と企業価値予測についての研究」のうちフォローし切れなかった部分および課題1〜3を統合した研究を行なう計画でした。課題2および課題3は、ほぼ分析を終了しましたが、その結果として新たな課題も発生しました。 まず課題2ですが、「フリークエンシー・プログラムを利用した固定収益マネジメントの可能性」として投稿済みです。しかし、B-to-Cについて、顧客情報獲得するためのケース企業の分析という新たな課題が生まれました。家電量販店、スーパーなどは、これまでのポイントプログラムをイールドに結び付けて顧客獲得および維持に努めています。しかし、イールドとポイントプログラムの使い分けがあいまいであり、この点に関しては実際に聞き取り調査、アンケート等によって詳しく調査する必要があります。21年度以降さらに調査していく予定です。 次に、B-to-Bの顧客情報についてです。B-to-Bでは、財務諸表情報に、主な取引先という大口顧客の情報があります。その情報を利用すれば、取引額の10%以上の顧客が明らかになります。そこで、2002年から2006年までの顧客情報ピックアップし、大口顧客、継続的取引が続いている大口顧客と、情報を分類し、分析を行ないました。B-to-Bの顧客関係性が企業財務に与える影響の仮説を構築し、分析しています。その結果は、現在論文として作成中で、21年度中に、国内および国外で発表するほか、投稿の準備を進めています。
|
Research Products
(2 results)