2008 Fiscal Year Final Research Report
Socio-historical Studies on the Naturalized People's Encounters with Sovereign Powers in the Ogasawara(Bonin) Islands in 20th Century
Project/Area Number |
18730316
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
ISHIHARA Shun Chiba University, 大学院人文社会科学研究科, 助教 (00419251)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Keywords | 社会学 / 歴史社会学 / 小笠原 / 島嶼 / 帝国 / 国民国家 / 動員 / 占領 |
Research Abstract |
本研究では、19世紀に世界各地から小笠原諸島に移住し近代日本国家=帝国が同諸島を占領する過程で帰化させられた人びと(以下、その子孫を含め先住移民と表記)が、国家=帝国がもたらす諸力と交渉しながらどのように生きぬいてきたのかを、歴史社会学的な手法により検討した。対象時期としては主に20世紀を扱い、具体的には、(1)20世紀前半に先住移民が培ってきた自律的な経済的・社会的・文化的諸実践の領域が切り縮められていくプロセス、(2)アジア太平洋戦争末期に「内地」への強制疎開の対象となった先住移民の諸経験、(3)戦後米軍占領下の父島に帰島を認められた先住移民をめぐる諸状況、について明らかにした。
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Research Products
(14 results)
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[Book] 平凡社2007
Author(s)
石原 俊
Total Pages
533
Publisher
近代日本と小笠原諸島--移動民の島々と帝国
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[Remarks] 受賞:第7回日本社会学会奨励賞(著書の部)受賞、2008年11月、『近代日本と小笠原諸島--移動民の島々と帝国』(平凡社、2007年)により
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[Remarks] 論壇時評:石原 俊、「論潮 3月 主権の分散化・遍在化--ガザ-アフガン-ソマリア沖を結びつけるもの」、『週刊読書人』、2009年3月13日号、p.4
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[Remarks] 論壇時評:石原 俊、「論潮 2月 暴力の移譲に抗して--生存と自律のための思考を歴史化する試み」、『週刊読書人』、2009年2月6日号、p.3
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[Remarks] 論壇時評:石原 俊、「論潮 1月 再帰的実践の回路の再構築--社会を観察し記録し発信することの意味とは」、『週刊読書人』、2009年1月2日・9日合併号、p.3
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[Remarks] コラム:石原 俊、「研究手帖 <法の波打ち際>からの近代社会史」、『現代思想』36巻4号、青土社、2008年4月、p.238
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[Remarks] 書評:石原 俊、「道場親信 著『抵抗の同時代史--軍事化とネオリベラリズムに抗して』(人文書院、2008年)」、『週刊読書人』、2008年9月12日号、p.4
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[Remarks] 書評:石原 俊、「田中隆一 著『満洲国と日本の帝国支配』(有志舎、2008年)」、『週刊読書人』2008年3月28日号、p.4