2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18730321
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
竹ノ下 弘久 静岡大学, 人文学部, 助教授 (10402231)
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Keywords | 社会階層 / 国際比較 / 国際移動 |
Research Abstract |
国際移動に伴う階層移動研究を行うに際し、本年度は、データ収集とその基礎分析を行った。日本側のデータについては、すでに、静岡県磐田市から特別に在住外国人生活実態調査の個票データの特別利用が許可されていたため、それを用いた分析を行った。その分析の成果については、以下の内容で学会報告を行った。 TAKENOSHITA, Hirohisa, "Gender, Ethnicity, and Economic Disparity : A Comparative Study of Income Earnings between Japanese-Brazilian Migrants and Native Japanese," Paper presented at the conference of Asian Studies Conference Japan, International Christian University, Tokyo, Japan, 24^<th> of June, 2006. 本年度は、さらに、国際移動と関連する階層移動研究の方法論について検討を行った。その成果について以下の学会で報告を行うとともに、学会への参加を通じて情報収集をあわせて行った。 TAKENOSHITA, Hirohisa, "Diversity of the Temporal Trends of Entry into Self-Employment," Paper presented at the Conference of Research Committee on Social Stratification, International Sociological Association, Nijmegen University, Nijmegen, the Netherlands, 12^<th> of May, 2006. TAKENOSHITA, Hirohisa, "The Role of Work-Life Mobility in the Process of Intergenerational Mobility," Paper presented at the international conference of Comparative Social Science, Sophia University, Tokyo, Japan, 15^<th> of July, 2006. さらに、本研究の最終的な対象地域とは異なるが、日本も含めた東アジア地域を例に、階層移動の国際比較の方法論について、検討を行い、その成果を以下で報告した。 竹ノ下弘久「東アジア諸国における世代間移動の国際比較」日本社会学会テーマセッション『東アジアの階層モデルの可能性』、立命館大学、京都、2006年10月 本年度は、研究の初年度であるため、国際比較に伴う階層移動の日米比較を実施するに際し、さまざまな情報収集を行うために、カリフォルニア大学バークレー校を訪問し、ジョン・リー教授から、日米比較研究実施に際しての専門的知識の提供を受けた。また、カナダのモントリオールにて開催されたアメリカ社会学会に参加することで、アメリカの階層、エスニシティ、国際比較について情報収集を行った。今年度は、磐田市だけでなく静岡県浜松市からも、市が行う在住外国人調査のデータ利用の許可が得られた。調査資料は、電子化されていなかったため、データ入力やデータクリーニングを他の業者に委託する形で、行った。浜松市の調査データについては、本年度は、データの整備に時間を要したため、本格的な浜松データの分析は、次年度以降に行う予定である。
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