2008 Fiscal Year Final Research Report
Transnational migration and social stratification in a comparative perspective
Project/Area Number |
18730321
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sociology
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
TAKENOSITA Hirohisa Shizuoka University, 人文学部, 准教授 (10402231)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2008
|
Keywords | 国際移動 / 社会階層 / ブラジル人 / グローバル化 / 計量分析 |
Research Abstract |
本研究では、国際移動に伴う階層移動に関する国際比較研究として、ブラジル人移民を主たる事例に、日米比較研究を行った。分析の結果、日本におけるブラジル人はアメリカにおけるブラジル人と比較して、社会経済的な上昇移動が困難な状況におかれていることが明らかになった。とりわけ、移民のホスト社会への同化・適応が、移民の所得にどのような影響を及ぼすか、確認すると、日本の方が、その効果が非常に小さいことも明らかになった。受け入れ社会における労働市場の構造が、移民の社会経済的地位達成と大きな関連があることが、比較を通じて明らかになった。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Remarks] 竹ノ下弘久 2009「日系ブラジル人をめぐる雇用と労働-日本人との比較から」池上重弘・エウニセ石川編『静岡県外国人労働実態調査の詳細分析報告書』静岡文化芸術大学文化政策学部:42-59
-
[Remarks] 竹ノ下弘久 2009「若年層の日系ブラジル人をめぐる教育機会の不平等-出身階層と高校進学の結びつきに関する日本人との比較」池上重弘・エウニセ石川編『静岡県外国人労働実態調査の詳細分析報告書』静岡文化芸術大学文化政策学部:103-114
-
[Remarks] 竹ノ下弘久 2008「南米系外国人の雇用と労働-人的資本、労働市場セクター、労働需要の観点から」池上重弘編『外国人市民と地域社会への参加-2006年浜松市外国人調査の詳細分析』静岡文化芸術大学文化政策学部:19-35.
-
[Remarks] 竹ノ下弘久・西村純子 2008「人づきあいのあり方と精神的健康-南米出身の日系人を事例に」池上重弘編『外国人市民と地域社会への参加-2006年浜松市外国人調査の詳細分析』静岡文化芸術大学文化政策学部:71-89.
-
[Remarks] 竹ノ下弘久 2007「日系ブラジル人の所得決定構造にみるジェンダー」千年よしみ編『人口減少に対応した国際人口移動政策と社会保障政策の連携に関する国際比較研究』平成18年度厚生労働科学研究費補助金研究成果報告書:423-434.