• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2007 Fiscal Year Annual Research Report

不法をめぐる正統性と公共性-不法占拠地域におけるマイノリティ権利の制度化

Research Project

Project/Area Number 18730332
Research InstitutionTohoku Gakuin University

Principal Investigator

金菱 清  Tohoku Gakuin University, 教養学部, 准教授 (90405895)

Keywordsレジティマシー / 正義 / 公共性 / マイノリティ / 法 / 権利 / 不法 / 在日
Research Abstract

本研究は、これまで私的なものとして捉えられていたことを公共的なものとして当事者たちが組み替えていく過程を社会学の視角から解き明かした。具体的には、日本最大といわれる「不法占拠」地区である中村地区(大阪国際空港の国有地にある地区)を事例として、「不法占拠」という住民の不法な私的行為が、当の地区住民によっても、合法/不法の基準で行動する行政によっても、現場レベルではその正当性が認められているがゆえに、不法占拠住民への移転補償が合法的になされるという社会的仕組みを社会学的に分析した。この分析によって、法とは異なる形で土地に関わることで獲得してきた生活環境の権利の発生メカニズムと通例私的な生活に関わる権利を排除してきた公共性との結びつき(ミッシング・リンク)を明らかにした。
権力が一方的に多数派の利益を代表して、少数派の利益を損ねる社会のあり方ではない。少数者(ここでは民族的少数者)の利益や権利を保障することで、双方に利益をもたらすような社会モデルの構築を推進するために、本研究では、構造的貧困や差別に対する新たな社会学的視座として最終的に「法外生成」(=生きられた法)論というアプローチを展開する。

  • Research Products

    (1 results)

All 2008

All Book (1 results)

  • [Book] 生きられた法の社会学-伊丹空港「不法占拠」はなぜ補償されたのか2008

    • Author(s)
      金菱 清
    • Total Pages
      219
    • Publisher
      新曜社

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi