2007 Fiscal Year Annual Research Report
潜在的・顕在的な自己観・健康行動に対する態度と健康行動との関係性に関する研究
Project/Area Number |
18730400
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Research Institution | Aoyama Gakuin Women's Junior College |
Principal Investigator |
小林 知博 Aoyama Gakuin Women's Junior College, 教養学科, 講師 (70413060)
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Keywords | 社会化系心理学 / 潜在的態度 / Implicit Association Test / 自己観 / 健康促進行動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、Implicit Association Test(以後IAT;Greenwald,McGhee,&Schwartz,1998)を用い、人々の健康促進行動と健康に対する態度(潜在・顕在的)の関連性を検討するものである。具体的にはIATを用い、潜在的自己観とともに健康(健康促進行動、喫煙行動)についての潜在的態度と顕在的態度の関係性、そして実際の健康行動(運動量、喫煙量)との関係性を検討する。また健康についての臨床場面への応用へも拡張しうる知見の創出を目指す。 平成19年度は、平成18年度にシルバー人材センターの協力のもと行った研究1の結果をアジア社会心理学会(マレーシア)にて発表した。概要は、若年者と高齢者の両方において、孤独感が健康行動を阻害するが、その影響は特に高齢者において(潜在的・顕在的に)大きいこと、またこの孤独感と最も関連する日常活動は「食事を1人でとる」ことであった。また、自尊心に関してのデータ分析より、顕在的な自尊心が低くとも潜在的な自尊心が高ければ社会的適応にはさほど影響を及ぼさないことを明らかにした。この研究は平成20年度の学会で発表する。 平成19年度は、他に研究2の予備調査を2件行い、そのデータ整理と本実験への準備を行った。その結果をもとに、煙草に関する意識を測定するIATでは、煙草の対概念として鉛筆を用いることに決定し、呈示画像を5枚ずつ選択した。その他、IATの実験スクリプトおよび調査用紙の作成を行った。調査用紙の作成、喫煙者を対象とした予備調査の実施、および実際の実験手続きについては、大阪府内の禁煙外来を担当する医師と対面およびメールにての打ち合わせを行い、臨床的にも貢献しうる研究計画を作成した。現在、患者のリクルートを行っている最中である。平成20年度はこれらの結果を学会にて発表していく。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] Relationships Between implicit and explicit health attitudes and health-related behavior.2007
Author(s)
Kobayashi, C., Masumoto, K., Tabuchi, M., Arai, R., Hirai, K., & Fujita, A.
Organizer
7th Conference of Asian Association of Social Psychology
Place of Presentation
Kota Kinabalu, Malaysia.
Year and Date
2007-07-26