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2006 Fiscal Year Annual Research Report

抑うつ者の自伝的記憶の想起にみられる感情表出とメタ感情との関連性

Research Project

Project/Area Number 18730431
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

田上 恭子  弘前大学, 教育学部, 助教授 (80361004)

Keywords自伝的記憶 / 感情 / メタ感情 / 抑うつ
Research Abstract

本研究の目的は,抑うつ者のエピソードの想起に伴う感情体験の表出の特徴を明らかにすること,そして「メタ感情」がどのように抑うつや気分と関連し,自伝的記憶の想起に影響するか明らかにすることである。これらを明らかにするため,今年度は1.近年の自伝的記憶に関する文献研究,2.「語り」にみられる自伝的記憶の特徴と感情表出に関する探索的研究の実施を計画した。研究計画1.に関しては,学会参加による資料収集を行い,文献の概観については現在も継続して整理・分析を進めている。研究結果については,次年度に学術雑誌に投稿する予定である。研究計画2.に関しては,次の3つの予備的研究を行った。
(1)自伝的記憶の想起にみられる感情表出についての研究:大学生を対象として既に行っていた自伝的記憶と抑うつ,感情に関する調査データの分析を行い,どのような感情語が表出されるか,また感情表出と抑うつ傾向やその時の気分状態はどういった関連があるかを探った。結果,自伝的記憶の想起に伴って表出されるのはポジティブな感情語が多いこと,感情を多く表出する者はよりネガティブな気分状態にあること,また抑うつ傾向の高低では差がみられないことが明らかとなった。この結果は,第10回東北心理学会・北海道心理学会合同大会(東北心理学会第60回大会)で報告を行った。
(2)自伝的記憶の想起と機能についての予備的研究:自伝的記憶の想起及び自伝的記憶の主観的機能に関する調査を,大学生及び一般成人を対象に行った。現在データ分析中であり,結果は平成19年の第61回東北心理学会で報告する予定である。
(3)「語り」にみられる自伝的記憶の特徴と抑うつ・気分・メタ感情との関連性に関する探索的研究:大学院生7名を対象に面接調査を行った。現在データ分析中であり,結果は,日本心理学会第70回大会で報告する予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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