• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

オープンフィールド高活動を示すミュータントマウスの行動解析

Research Project

Project/Area Number 18730477
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

和田 由美子  独立行政法人理化学研究所, 動物ゲノム変異開発研究チーム, 客員研究員 (70302362)

Keywordsオープンフィールド / マウス / 行動解析 / 高活動 / ミュータジェネシス / 突然変異
Research Abstract

本年度は,オープンフィールドにおける高活動とリンクする行動指標を明らかにすることを目的として,理化学研究所動物ゲノム変異開発研究チームにおいて開発された3系統のオープンフィールド高活動マウス(A系統,B系統,C系統)の行動特性について検討した。まず,オープンフィールドにおける活動性について各系統を比較したところ,いずれの系統も野生型と比べてオープンフィールド活動性が有意に高く,活動量はA系統,C系統,B系統の順に多いことが明らかになった。次に,ホームケージにおける活動性について調べた結果,A系統とB系統はホームケージにおいても同様に高活動であったことから一般活動性の高さがオープンフィールド活動性に反映されたものと考えられる。一方,C系統のオープンフィールドでは高活動であるものの,ホームケージでの活動性は野生型と変わらなかった。C系統のように新奇場面特異的に活動量が増大する場合,実験場面(オープンフィールド)から逃避しようとする反応が生じているか,新奇場面を探索しようとする傾向が強いか,のいずれかである可能性が考えられる。そこで,次に暗い箱から出てどのくらい明るい箱を探索するかを調べるLight-dark testを実施した。このテストでは「暗い箱」という隠れ場所が存在するため,オープンフィールドと比べて逃避反応が混入しにくいと考えられている。Light-dark testの結果,明るい箱への滞在時間は,A系統,B系統のみならずC系統においても野生型と変わらないことが明らかになった。この結果から,C系統のオープンフィールド高活動が逃避反応の生起によるものである可能性は低いと考えられる。次年度は,探索傾向増大の可能性に焦点を当ててC系統の行動特性をさらに検討するとともに,その他の高活動ミュータントマウスの行動特性についても検討してみる予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] ENUミュータジェネシスによる脳神経系異常モデルマウスの開発2006

    • Author(s)
      和田由美子, 若菜茂晴
    • Journal Title

      生体の科学 57(4)

      Pages: 260-265

  • [Book] マウス表現型解析プロトコール 形態分析から生理機能解析まで(「3-2 不安・恐怖の解析」「3-3 学習・記憶の解析」担当)2006

    • Author(s)
      和田由美子(分担執筆)
    • Total Pages
      225
    • Publisher
      秀潤社

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi