2007 Fiscal Year Annual Research Report
動的分類画像法を用いた詳細な顔情報処理時空間特性の可視化とその応用
Project/Area Number |
18730480
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
永井 聖剛 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 人間福祉医工学研究部門, 研究員 (00415720)
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Keywords | 実験系心理学 / 感性情報学 |
Research Abstract |
本年度は前年度に構築した,顔刺激データベース,顔刺激にノイズを付加し動画提示するための刺激提示シスデム,および莫大な情報量のデータ分析システムに加えて,新たに眼球運動の注視分析システムを構築した。この注視分析システムを用いて,絵画刺激め選好特性と注視点分布について調べ,刺激の複雑性(情報量)と注視点分布に関係性のあることが示された。また顔刺激についでは,これまで西洋人顔データべースを使用してたが,新たに日本人顔データベース(10名)を作成した。これらの顔刺激では,サイズ,輝度等の点で標準化がなされており。これらの刺激,そして,昨年度に確立した線画顔刺激による分類画像法を用いて実験をまず定型発達者を対象に行った。その結果,線画顔刺激の表情を弁別するときに口という特徴にそりウェイトが置かれる,つまり,口を手がかりとすることがわかった。また,この傾向は自閉症者でも同様であることがわかった。写真顔刺激を用いた場合では,自閉症者は定型発達者とは異なる顔処理方略を示すことがわかっており,写真顔とより模式的な線画顔では顔認識に関わる情報処理が異なることが示唆された。これらのデータは,5月のVision Scienc Society年次学会,10月のIEEE-SMC学会集会,その他め国内学会にて発表きれた。
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Research Products
(4 results)