2007 Fiscal Year Annual Research Report
保育におけるドラマ遊びの発達的意義に関する発達心理学的研究
Project/Area Number |
18730483
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
藤野 友紀 Hokkaido University, 大学教育学研究院, 助教 (60322781)
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Keywords | ドラマ遊び / 幼児 / 発達 / 保育実践 |
Research Abstract |
本研究の目的は幼児におけるドラマ遊びの発達的意義を明らかにすることである。具体的には3〜6歳児を対象とした保育実践にドラマ遊びを導入して継続的に参与観察を行い、幼児の情動と思考の発達的変化、経験の組織化の特徴を縦断的に捉えることを目指した。平成19年度の前半は1年目のデータの分析をしながら、放課後預かり保育への参与観察を続けた。データ分析では、一次データのフィールドノーツとビデオデータを作成し、それをもとに活動場面ごとと子どもごとに特徴的なやりとりや変化を整理した二次的データを加工した。昨年度のデータをもとにした成果は、ヨーロッパ幼児教育学会(European Early Childhood Education Research Association)第17回大会ポスター発表、国際文化活動学会(International society for cultural and Activity Research)第1回国際アジア大会シンポジウムの話題提供、日本教育心理学会第49回大会ポスター発表、日本心理学会第71回ポスター発表およびワークショップの話題提供にて報告したほか、『保育心理学の基底』(共著,印刷中)の1章にまとめた。 最終年度である平成20年度は、まずこれまでに実施した4タイプのドラマ遊びを比較して、遊びのジャンル分析を進める。それは国際文化活動学会(International society for cultural and Activity Research)第2回大会で発表し、保育学関係の学術誌に投稿する。そしてジャンル分析をとおして構築された仮説を確認するために、遊び実践プロジェクトを継続して補足データを得る。これについては、目本教育心理学会、日本心理学会、日本発達心理学会で報告し、発達心理学関係の学術誌に投稿する。
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