2006 Fiscal Year Annual Research Report
カリキュラム評価に活きるスタンダードの設定に関する国際比較調査
Project/Area Number |
18730496
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西岡 加名恵 京都大学, 教育学研究科, 助教授 (20322266)
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Keywords | 教育評価 / 目標に準拠した評価 / カリキュラム / スタンダード / パフォーマンス課題 / ルーブリック / アメリカ合衆国 / イギリス |
Research Abstract |
平成18年度は、主としてスタンダードとカリキュラム評価の関係づけ方に焦点をあてた研究を進めた。具体的には、次の活動を行った。 1)米国における現地調査 ウィギンズとマクタイは、学校カリキュラムの評価とスタンダードの設定とを対応させながら行っていくためのカリキュラム編成論として、「逆向き設計」論を提唱している。本年度は、ウィギンズが教員研修者の力量向上を図るために実施するワークショップに参加するとともに、ウィギンズや参加者に対するインタビュー調査を実施した。また、並行して、「逆向き設計」論の理論書(Wiggins, G. & McTighe, J.,Understanging by Design,2nd ed.,ASCD,2005)の翻訳を進めた。 2)日本の実践校におけるアクション・リサーチ 京都市立衣笠中学校、加西市立下里小学校などとの共同研究を進めた。これらの学校においては、既に平成17年度より「逆向き設計」論にもとづくカリキュラム開発の共同研究を行っている。平成18年度は、各教科においてパフォーマンス課題を開発するとともに、指導案の改善や単元間の系統化に関する研究を進めた。 3)研究の中間報告 上記の研究成果の一部を、自由研究発表「『逆向き設計』論を活かしたカリキュラム・マネジメント-京都市立衣笠中学校における研究開発-」(北原琢也・西岡加名恵、日本カリキュラム学会第17回大会、於奈良教育大学、2006年7月9日)、及びシンポジストとしての報告「『逆向き設計』論にもとづくカリキュラム編成」(単独、教育目標・評価学会第17回大会、公開シンポジウム「教育実践における評価のまなざし」、於慶応義塾大学、2006年11月18日)として発表した。
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