2008 Fiscal Year Annual Research Report
カリキュラム評価に活きるスタンダードの設定に関する国際比較調査
Project/Area Number |
18730496
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西岡 加名恵 Kyoto University, 教育学研究科, 准教授 (20322266)
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Keywords | 教育評価 / 目標に準拠した評価 / カリキュラム / スタンダード / パフォーマンス課題 / ルーブリック / アメリカ合衆国 / イギリス |
Research Abstract |
平成20年度は、下記の通り、主としてスタンダードの内容と開発方法に焦点をあてた比較調査を進め、成果の発表を行った。 (1) 日英米のスタンダードについての比較調査 : 諸外国(主として英米)において実際に成文化されているスタンダードや国際学力比較調査の内容と、日本における学習指導要領や学力調査の内容に関して、とりわけ理科と社会科に焦点をあてて比較調査を行った。 (2) 日本の実践校におけるアクション・リサーチ : 引き続き、京都市立衣笠中学校、及び京都府乙訓教育局の小学校との共同研究を行った。また、京都大学大学院教育学研究科E.FORUMの研修の場を用いて、動画を用いたルーブリック作りや、学校階梯を超えたルーブリック作りの取り組みを行い、スタンダードの具体的な開発方法についての研究を進めた。 (3) 成果の発表 : 加西市立下里小学校・京都市立衣笠中学校の先生方との共同研究開発の成果を、西岡加名恵編著『「逆向き設計」で確かな学力を保障する』(明治図書)として刊行した。また研究成果を踏まえ、日本教育学会の自由研究発表、日本教育方法学会の公開シンポジウムにおいて、カリキュラム改善の在り方について報告するとともに、雑誌『指導と評価』において「各教科の学習の記録」の在り方を提案した。さらに、日本の学習指導要領改訂の動向について、日本教育学会の英文紀要Educational Studies in Japanにおいて論説した。京都府乙訓教育局との共同で、学力評価の基本的な用語について解説する動画サイトも作成した。
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Research Products
(8 results)