2007 Fiscal Year Annual Research Report
小・中学校における現代的経営ビジョンの構成と組織開発の関連性に関する実証的研究
Project/Area Number |
18730499
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
大野 裕己 Osaka Kyoiku University, 教育学部, 准教授 (60335403)
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Keywords | 学校経営ビジョン / 学校の組織開発 / 学内・外の連携協働 / 学校指導者の役割 / 学力保障 |
Research Abstract |
研究二年度の本年度は、以下の大きく三点の研究作業を展開し、その成果を別紙の通り発表した。 1、前年度の基礎研究の継続:学校経営ビジョンをめぐる政策・理論形成の動向や全国の学校のビジョン形成の概要(民間企業の調査研究に参加し本研究の成果を部分的に応用した)を前年度に引き続いて考察し、いくつかの論文に発表した。 2、日本の小・中学校における今日的な学校経営ビジョンの形成プロセスと校・内外の組織づくり(組織開発)の実際に関する事例研究(比較対照的に高校を含め五校):主に管理職との面談により、学校経営ビジョン形成を通じた学校づくりイメージや課題意識、ビジョン策定段階における課題やその機能化の条件などに関する情報を得た。この成果は次年度も継続するフィールド調査、同じく次年度に予定する質問紙調査に還元する。 3、アメリカにおける小・中学校レベルにおける学校経営ビジョン策定の調査:米国ノースカロライナ州の公立学校三校及びチャータースクール二校を訪問し、管理職等に面談を行い、その学校経営の特徴や力点、及び学校経営ビジョンの形成の方法に関して情報を得た。本調査の実施に際して、大阪教育大学教育学部教授米川英樹氏に協力を得た。 ・合わせて、学校経営ビジョン策定と組織開発に関わる管理職・ミドル層教員の役割に関しても上記調査や文献研究等を通じて若干の考察を行った。
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