2006 Fiscal Year Annual Research Report
イギリスのコンプリヘンシブ改革期における共通カリキュラム論の研究
Project/Area Number |
18730504
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
二宮 衆一 愛媛大学, 教育学部, 講師 (20398043)
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Keywords | イギリス / ストリーミング / 混合能力学級 / 能力別学級 / コンプリヘンシブ |
Research Abstract |
本年度は、平成17年度から着手したコンプリヘンシブ改革期の混合能力学級編成についての研究を継続して行つた。能力別学級編成から混合能力学級への移行はこれまで学級編成方法の変更という問題として捉えられていた。しかし、本研究を進める過程で、混合能力学級を導入するためには、当時の教室を支配していた一斉教授方法の見直しが不可欠であったことが、当時の「Forum」等の雑誌資料から明らかになってきた。つまり、能力別学級編成から混在能力学級編成への移行は、学級編成方法の変更にとどまらず、混在能力学級に相応しい新しい教授方法の開発という問題を含んでいたのである。そして、この新しい教授方法の開発は、一斉教授方法のの見直しと結びつく、この研究成果をまとめ、「コンプリヘンシブ改革期のイギリスにおける学級編成問題の研究-ストリーミングから混合能力学級への移行問題を中心に-」という論考を『教育方法学研究』(日本教育方法学会)に投稿した。無事に審査を通過し、『教育方法学研究32巻』に掲載される予定である。 また、1960年代から1970年代にかけイギリスで行われたカリキュラム開発・プロジェクトに関する資料の収集にも着手した。『From Council to classroom: an evaluation of the diffusion of the Humanities Currirulum Project』や『Dissemination of innovation : the Humanities curriculum project』などの質料を収集することができた。
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