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2007 Fiscal Year Annual Research Report

アメリカのリベラル改革における学校の公共性と民主主義-デューイとその周辺-

Research Project

Project/Area Number 18730511
Research InstitutionDaito Bunka University

Principal Investigator

上野 正道  Daito Bunka University, 文学部, 講師 (50421277)

Keywordsリベラリズム / 公共性 / 学校改革 / コミュニティ / 進歩主義 / アソシェーション / 協同 / ダイアローグ
Research Abstract

平成19年度の研究活動として、1920年代から30年代のデューイの教育改革の構想を、その成立基盤を形成する彼のリベラリズム批判の思想と公共性構想の角度から考察した。それによって、彼がロック的な伝統を持つ初期の思想から、19世紀のレッセフェール的な市場社会へと至るリベラリズムの歴史展開を批判的に捉えたことを明らかにした。そして、アソシエーショニズムの思想を中心とする公共性概念を提示した。デューイが公共性と私事性の二項対立を解消し連続的に捉える試みを展開したことを指摘した。さらに、デューイのこの公共性の構想が、ネオ・リベラリズムによる改革が席巻し主導する今日の教育改革に対して貴重な論点を提供するものであることを明らかにした。彼の公共性概念が示唆する教育改革は、チャーター・スクールやバウチャー制度の導入に見られる市場による教育の統制や、国家の中央集権的な支配のあり方とは対極をなすものとなる。その構想は、アソシエーションとコミュニティにおける公衆たちの活動を中心に据えて捉えるものであった。その上で、デューイが協同的で対話的な学習を擁護して実践に取り組んだことを検討し、その具体的な様態を進歩主義学校の実践との試みから検討を行った。デューイの学校改革論は、市場や国家を基軸とする伝統的なりベラリズムに代替する公共性概念を示すものとして重要な意義を持つものであることを明らかにした。

  • Research Products

    (4 results)

All 2008 2007

All Journal Article (4 results) (of which Peer Reviewed: 4 results)

  • [Journal Article] デューイにおけるリベラリズム批判と公共性の再構成-教育改革の成立基盤としての公共性概念の検討-2008

    • Author(s)
      上野正道
    • Journal Title

      『大東文化大学紀要社会科学』 第46号

      Pages: 271-283

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] デューイの学習構想と文化歴史的活動理論の展開-活動と経験に基づく教育システムのデザイン-2007

    • Author(s)
      上野正道
    • Journal Title

      『幼児教育学研究』 第14号

      Pages: 30-48

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 1910 年代のアメリカの中等教育改革における市民性教育の構想と展開-『中等教育基本原理』 を中心にして-2007

    • Author(s)
      上野正道
    • Journal Title

      『日本デューイ学会紀要』 第48号

      Pages: 191-200

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 対話的・協同的実践としての学習活動の創造-デューイと進歩主義教育-2007

    • Author(s)
      上野正道
    • Journal Title

      『語学教育研究論叢』 第25号

      Pages: 261-281

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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