2007 Fiscal Year Annual Research Report
「キャリア教育」の社会学的研究-生徒の社会化と進路分化に注目して-
Project/Area Number |
18730522
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
金子 真理子 Tokyo Gakugei University, 教員養成カリキュラム開発研究センター, 准教授 (70334464)
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Keywords | キャリア教育 / カリキュラム / 社会化 / 進路分化 / エスノグラフィー |
Research Abstract |
現在、文部科学省では、「学校段階からのキャリア教育の更なる広がり・強化」を、施策の目玉の一つとして掲げている。しかし、各学校の教師たちが、「キャリア教育」の中身をどのように解釈し、具体的にいかなるカリキュラムとして学校現場の実践に取り入れようとしているのか、さらには、そうしたカリキュラムが、「意図せざる結果」を含めて、生徒の社会化や進路分化にどのような影響を及ぼす可能性があるかについては、十分な検証がなされているとはいえない。今後、「キャリア教育」に対する政策評価を行うためには、単に就職決定率の推移という量的な把握だけにとどまらず、生徒の社会化や進路分化のプロセスに関する質的調査が不可欠なはずである。そこで本研究は、主に日本の高等学校をフィールドとするエスノグラフィックな調査をもとに、近年の「キャリア教育」の学校現場における展開のありようを描き出すと同時に、それが生徒の社会化や分化にいかなる影響を及ぼすことになるのかを、社会学的に検討することを目的として研究をすすめてきた。本年度は、以下の三点を行う予定であったが、7月より産休および育児休業に入るため研究を中断せねばならず、(1)については関連文献や資料の収集を行うにとどまった。(2)(3)については、研究再開後に実施したいと考えている。 (1)関連文献や資料の収集 (2)都立高等学校/群馬県立高等学校におけるエスノグラフィックな調査(3)イングランドにおけるインタビュー調査
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