2007 Fiscal Year Annual Research Report
大正自由教育期における社会系教科カリキュラムの研究
Project/Area Number |
18730545
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
永田 忠道 Oita University, 教育福祉科学部, 准教授 (90312199)
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Keywords | 大正自由教育期 / 社会系教科 / 教科カリキュラム |
Research Abstract |
大正自由教育期における社会系教科教育について,これまでに研究を蓄積させてきた「授業レベル」の考察を土台にして,「教科カリキュラムレベル」にまで検討の視野を広げ,伝統的社会系教科が変革にむかう過程と到達点を明らかにするために,今年度は次のような手順で研究を進行させた。 昨年度は,これまで蓄積してきた「授業レベル」の考察において収集してきた各種史料の再整理及び再点検を実施したが,今年度は加えて,新たな一次史料及び二次史料の収集も行った。その上で昨年度に再整理・再点検したものと,新たに収集した史料をパソコン及びハードディスク上にPDF形式等々で保存して,既存教科カリキュラムとの比較による異同や特殊性等の解析等の「教科カリキュラムレベル」での検討も開始した。具体的な手順としては,(1)大正自由教育期の社会系教科カリキュラムに関連する新たな一次及び二次史料となる図書を収集した。(2)大正自由教育期の社会系教科カリキュラムに関連する新たな一次及び二次史料となる雑誌を収集して複写を行った。(3)大正自由教育期の社会系教科カリキュラムに関連する新たなその他印刷物等を収集して複写した。(4)整理・収集した社会系教科カリキュラムの記録を,統一した形式に再構成した。(5)カリキュラムの記録及び再構成したデータを,スキャナ等で読み込み,JPEG形式及びPDFファイル形式,文書ファイル形式で購入したパソコン内に一時保存した。(6)大正自由教育期の社会系教科カリキュラムの分析を,既存教科カリキュラムとの比較による視点で解析に取りかかった。(7)以上の研究を通して,大正自由教育期の社会系教科カリキュラム変革の一つの特質が明らかになりつつある。その報告を次年度の「全国社会科教育学会」において報告するための準備を更に進行させた。
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