2006 Fiscal Year Annual Research Report
性同一性障害患者のストレス軽減のための認知行動療法的アプローチの開発
Project/Area Number |
18739007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Special Purposes
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
石丸 径一郎 国立精神・神経センター, 精神保健研究所成人精神保健部, 流動研究員 (30435721)
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Keywords | 性同一性障害 / 認知行動療法 / ストレス / 質問紙尺度 |
Research Abstract |
平成18年度は,3年間の研究計画の初年度であり,倫理委員会への申請,関連文献の研究レビューと,今後の研究において用いる自記式質問紙尺度の作成準備をおこなった。 1.倫理委員会への申請:課題名「性同一性障害患者のための認知行動療法的アプローチの開発(受付番号18-5-11)」として,国立精神・神経センター武蔵地区倫理審査委員会に研究計画を申請した。平成18年12月15日に国立精神・神経センター総長名において承認を受けた。 2.関連文献レビュー:性同一性障害におけるメンタルヘルスに関する文献収集とレビューをおこなった。性同一性障害の研究はまだ少ないため,先行する関連領域として研究が豊富な同性愛・両性愛(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル)とメンタルヘルスに関する研究についてもレビューをおこなった。その結果に関して,2件の論文発表をおこなった。 3.自記式質問紙尺度の作成準備:研究レビューの結果や,海外の関連する質問紙尺度を参考にして,本研究で作成する「性同一性障害ストレスイベント尺度」「性同一性障害ストレス認知尺度」の項目案を収集した。性同一性障害を対象とした尺度であると同時に,認知行動理論に基づく尺度となるため,不安・抑うつ等の一般的な認知行動療法に使用される尺度も参考とした。患者や専門家の意見を参考にしながら項目群を洗練・選抜した。今後,実際に調査をおこない,尺度としての統計的特性(信頼性・妥当性等)を検証する予定である。
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Research Products
(2 results)