• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2006 Fiscal Year Annual Research Report

多波長・偏光観測によるマグネターの放射機構の解明

Research Project

Project/Area Number 18740120
Research InstitutionRikkyo University

Principal Investigator

森井 幹雄  立教大学, 理学部, その他(PD) (90392810)

KeywordsX線天文学 / 可視・赤外天文学 / 全天X線モニター / パルサー / 中性子星 / マグネター / 比例計数管 / コリメータ
Research Abstract

本研究の目的は、超強磁場を持つ中性子星マグネターの放射機構を多波長観測、及び近赤外線領域での偏光観測により解明することである。とくに、突発的な変動をするマグネターをエックス線の波長域でモニターすることは、放射機構の解明に極めて重要である。私は2008年度末に打ち上げ予定の全天X線監視装置「MAXI」の開発を進めた。特に、マグネターの放射がよく観測できる2-30keVのX線のモニターを行うガススリットカメラ「GSC」のコリメータのキャリブレーションを行った。これにより、実際のコリメータレスポンスを再現するモデルを構築することに成功した。また、MAXIの各要素を初めて組み合わせる「一次噛み合わせ試験」を行った。また運用時にも使用することが予定されている観測機器のモニター画面「Quick Look」を作成した。
日本のX線観測衛星「すざく」によるマグネター1E 1841-045の観測を、AO-1の観測として行った。これにより、0.2から50keVに渡る広い波長域での同時観測が行われ、ハードテールを含めたスペクトル解析を世界で初めて行うことが可能になった。また、この解析を進めるにあたり、マグネターの周囲に存在する超新星残骸Kes 73のアーカイブデータの解析を行い、世界で初めて中心にあるマグネターのスペクトルとの分離を行うことが可能になった。これらの解析結果を論文として発表する予定である。
一方、マグネター4U 0142+61の近赤外対応天体に対して行つた、世界初のパルス観測の解析を行い、パルス振幅の世界最高感度の上限値35%を得た。これは、可視光領域でのパルス振幅27(+8,-6)%の振幅に肉迫する感度であり、初検出まであと一歩のところまで来ていることを示している。私は、来年度に再度観測することを目指して「すばる」望遠鏡による観測提案を行った。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Development of the collimator response of gas slit camera of MAXI2006

    • Author(s)
      Morii et al.
    • Journal Title

      Proceedings of the SPIE, SPIE-The International Society for Optical Engineering 6266

      Pages: 62663U

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi