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2006 Fiscal Year Annual Research Report

弦の場の理論から探る弦理論の幾何構造

Research Project

Project/Area Number 18740152
Research InstitutionNara Women's University

Principal Investigator

高橋 智彦  奈良女子大学, 理学部, 助手 (10324956)

Keywords素粒子論 / 数理科学 / 超弦理論 / 弦の場の理論 / タキオン凝縮
Research Abstract

弦の場の理論における古典解とそこから垣間見えるゲージ構造について明らかにするという研究目的を実現するために、ボゾン型の弦の場の理論におけるタキオン凝縮解に関する数値解析を行った。まず、ワークステーションを導入し、並列型Mathematicaを使った計算ができる環境を整備した。この計算環境によって、シングルプロセッサを使った計算機環境の3倍近い計算速度を実現できた。
Schnablによって構成された解析解はタキオン凝縮に関するSenの予想を実現する古典解であるが、例えば対称性に基づいた古典解の正則化についてなど、ゲージ構造と関連して解明すべき問題が残されている。Schnabl解は一つのパラメータを持っており、このパラメータの値が臨界値に達するとトリビアルなピュアゲージ解からタキオン凝縮解へと変化すると考えられている。重要な問題として、このような性質がどのような正則化の下で成り立つのかいう問題がある。整備した計算機環境を使って、レベル切断近似という正則化法の下でのSchnabl解の振る舞いを数値的に調べた。レベル切断近似した場合にもこのような性質が成り立つこという結果が得られ、ハワイで行われた太平洋地域合同学会で発表した。現在、計算の精度を上げて論文にまとめるべく、計算機での計算を継続して行っている。この計算の結果は、研究実施計画にあった超弦の場の理論における数値解析にも利用できるデータであり、遅れてはいるが実施計画に記された方向に研究が進んでいる。
解析的な研究として、marginal変形に対応した古典解にっいて研究を行っている。古典解に対する様々な表現が得ることができ、パラメーターの低い次数でピュアゲージの形に表現できることがわかった。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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