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2006 Fiscal Year Annual Research Report

有機材料におけるフランツケルディッシュ振動とバンド形成

Research Project

Project/Area Number 18740185
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

小林 隆史  大阪府立大学, 工学研究科, 助手 (10342784)

Keywordsπ共役系高分子 / 電場変調分光 / フランツケルディッシュ振動 / 分子間相互作用 / バンド伝導 / 有機トランジスタ
Research Abstract

π共役系高分子は、有機材料の中でも塗布法によりデバイス作製ができるという大きなアドバンテージがあるため、超低コストなトランジスタとして近年注目を集めている。しかしながら、得られる薄膜は結晶性が低く、思うようにデバイス特性が向上できないことが指摘されている。本研究では、ポリフルオレンというπ共役系高分子の一種を対象に、結晶性の高い薄膜作製を目指し、さらにその励起状態を電場変調分光法により明らかにすることを目的としている。初年度は、まずアモルファス状態の薄膜について励起状態構造を決定し、その光学特性は3つの主要な励起状態を考えることで全て説明できることを明らかにした。またそれぞれの励起状態の性質についても線形および非線形分光を用いて、その次元性や非局在性なども明らかにした。これは、以後、分子間相互作用の増大したサンプルにおいて、分子間相互作用の果たす役割、さらに励起状態がバンド形成するために果たす役割を明らかにする上で欠かせない情報となる。これに加えて、今年度はさらにサンプルの作成法を変えることで分子間相互作用を増大できることにも成功した。これは分子間相互作用の増大とともに、励起状態が分裂することから判別できたものである。さらにこの状態の薄膜は、配向膜としても得るとともに、発光効率が極めて高いことから、高効率な偏光光源としても応用できることを明らかにした。今後は、このサンプルの結晶性をさらに向上させ、励起状態の変化について調べていく予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2007 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] Electronic structure of a glassy poly(9,9-dioctylfluorene) thin film determined using linear and nonlinear spectroscopies2007

    • Author(s)
      S.Ikame, T.Kobayashi, S.Murakami, H.Naito
    • Journal Title

      Physical Review B 75

      Pages: 035209

  • [Journal Article] A study of α- and β-phase poly(9,9-dioctylfluorene) by electroabsorption spectroscopy2007

    • Author(s)
      T.Endo, S.Ikame, Y.Suzuki1, T.Kobayashi1, S.Murakami,, H.Naito
    • Journal Title

      Thin Solid Films (未定)(印刷中)

  • [Journal Article] 有機エレクトロニクスと分子配向2006

    • Author(s)
      小林隆史, 内藤裕義
    • Journal Title

      日本液晶学会誌 10

      Pages: 320

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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