2007 Fiscal Year Annual Research Report
広帯域ディジタル干渉計による冬季雷嵐の三次元観測と雲内電荷分布の把握
Project/Area Number |
18740297
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
森本 健志 Osaka University, 大学院・工学研究科, 助教 (60403169)
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Keywords | 大気電気学 / 自然現象観測 / 気象学 / 大気現象 / 環境計測 / 冬季雷雲 / リモートセンシング |
Research Abstract |
本年度も11月から1月にかけて、石川県河北郡内灘町を中心とする地域で冬季雷嵐観測を実施した。前年度の観測に対し、用いる干渉計システムを1システム追加(合計3地点観測)し、一部観測地点の見直しも行っている。また、前年度の観測により、その手掛かりを掴んだ、雷放電起源の高エネルギー粒子の発生に関連する観測体制を強化した。すなわち、前年度は高エネルギー粒子の存在が確認できたことに対し、本年度はそのエネルギー分布や、より高精度な発生時刻の取得を可能としている。センサの追加や高機能化に加えて、校正や機能検証のための室内実験を、観測前に繰り返し行い、不安要素の排除に努めた。取得したデータは、同地で観測を行っている他機関の研究者らが取得した関連データとの比較や、彼らとの議論を通じて、事例解析としてまとめ国内外の研究会等で発表し、更に議論を進めた。高エネルギー粒子の放射源は、VHF波帯電磁波の放射源と同じか極めて近いと考えることができ、雷雲内での放電開始や進展に、逃走絶縁破壊が少なからず影響していると考えることができる。。また、本年度の観測では、冬季においてその頻度が高いことが知られている、高構造物の先端から上向き放電で開始する雷放電を多く記録した。上向き放電の光学的手法による可視化については、これまで報告されているものの、雲内の現象も含めた電波観測による可視化の例はほとんどなく、本課題の目的である雲内電荷分布の把握に繋がる有効なデータが取得できたと言える。
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Research Products
(4 results)