2006 Fiscal Year Annual Research Report
光触媒を反応場とする生理活性フェノール類の高感度計測システムの開発
Project/Area Number |
18750068
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
轟木 堅一郎 福岡大学, 薬学部, 助手 (70341451)
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Keywords | 光触媒 / 酸化チタン / カテキン / 誘導体化 / HPLC / ポリフェノール |
Research Abstract |
微量成分を効率的に誘導体化するための光触媒酸化反応装置の開発と,本装置を利用した生理活性フェノール類の高感度・高選択的誘導体化分析システムの開発を目的に,研究初年度は以下の検討を行った。 1.誘導体化分析用光触媒酸化反応装置の開発 光触媒酸化反応用の装置として,直径0.1mmのガラスビーズの表面を酸化チタンで被覆し,透明なテフロンチューブ内に充填した光触媒反応カラムを作製した。本カラムは安価かつ再現性良く作製でき,容易に交換が可能であった。この反応カラムに紫外光を照射することでHPLCからの溶出液を連続的に光触媒酸化反応させることが可能となった。 2.食品,サプリメント,機能性食品中ポリフェノール類分析システムの開発 前項にて開発した光触媒酸化反応装置をHPLCに組み込んだポリフェノール分析システムを開発した。本システムにおいて,逆相HPLCにより分離されたポリフェノール類は,4-アミノアンチピリンと混合後,アルカリ性条件下,光触媒反応カラム中で酸化的カップリング反応することで約460nmに吸収極大を持つ誘導体へと変換された。本システムを用い,カテキン類の分析を行ったところ,検討した5種のカテキン類はいずれも35分以内に分離・検出された。本システムにおいて,光照射を行わない場合は誘導体化反応が進行せず,カテキン類のピークは検出されなかった。また,カフェインなどの爽雑物を多量に含んだ試料を分析した際にもカテキン類のみが選択的に検出された。飲料(茶,ワイン)や血清試料などの実試料分析についても適用することで本システムの有用性を実証することができた。
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Research Products
(4 results)