2007 Fiscal Year Annual Research Report
光機能性σ共役高分子-液晶ハイブリッド化合物薄膜の創製
Project/Area Number |
18750110
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
堀内 宏明 Gunma University, 大学院・工学研究科, 助教 (00334136)
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Keywords | ポリシラン / 液晶 / アゾベンゼン / 光構造制御 / 薄膜 |
Research Abstract |
光機能性σ共役高分子-液晶ハイブリッド化合物薄膜を創製するために、1.高分子量ポリシランへのアゾベンゼン誘導体の導入と、その化合物を用いた薄膜状態での光構造制御のメカニズムの解明、2.液晶性アゾベンゼン誘導体による低分子量ポリシランの架橋、3.アゾベンゼンに代わる液晶性フォトクロミック化合物として、2-ヒドロキシカルコン誘導体の検討を行った。また、一部については「Journal of Photochemistry and Photobiology A:Chemistry」および「光機能性高分子材料の新たな潮流」に掲載され、その他の成果については投稿準備中である。 1.アゾベンゼン誘導体を導入した高分子量ポリシランを合成し、その主鎖構造に及ぼすアゾベンゼンの効果を研究した。薄膜状態においてアゾベンゼンの光異性化によりポリシラン主鎖構造が変化することが明らかになった。またそのメカニズムを明らかにした。(J. Photochem. Photobiol. Aに受理された)2.低分子量ポリシランを用いて、液晶性アゾベンゼン誘導体で架橋した化合物の合成を試みたが、架橋反応中にポリシラン主鎖が分解してしまうことが明らかになった。そのため、本課題を実現するためには研究成果1の様に高分子量ポリシランに液晶性アゾベンゼン誘導体を導入することが重要であると考えられる。 3.アゾベンゼン誘導体に代わりうる液晶性フォトクロミック化合物として2-ヒドロキシカルコン誘導体の光物性を明らかにした。また、このフォトクロミック系は紫外光によってのみ引き起こされ、可視光による変化が起こらない為、ステルスフォトクロミック系としても有用であることを明らかにした。
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[Journal Article] Photochemically induced nucleation in supersaturated and undersaturated thaumatin solutions2008
Author(s)
Okutsu, T.; Sugiyama, K.; Furuta, K.; Watanebe, L; Mori, H.; Obi, K.; Horota, K.; Horiuchi, H.; Sazaki, G.; Veesler, S.; Hiratsuka, H.
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Journal Title
J. Phys. Chem. B 112(3)
Pages: 836-844
Peer Reviewed
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[Journal Article] Excited-state property of 1-(4-cyanophenyl)-2-(4-methoxyphenyl)-1, 1, 2, 2-tetramethyldisilane2007
Author(s)
Hiratsuka, H.; Horiuchi. H.; Takanoha, Y.; Matsumoto, H.; Yoshihara, T; Okutsu, T.; Negishi, K.; Kyushin, S.; Matsumoto, H.
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Journal Title
Chem. Lett. 36(9)
Pages: 1168-1169
Peer Reviewed
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[Presentation] Photophysics of 9-Sila, 9-Germa, and 9-Stanna-fluorenes-Heavy atom effect-2007
Author(s)
H.Hiratsuka, H.Horiuchi, H.Ohshima, N.Kusakari, Y.Furukawa, T.Okutsu, T.Kondoh, M.Oba, K.Nishiyama
Organizer
1st Asian Silicon Symposium
Place of Presentation
蔵王
Year and Date
20071101-03
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