2006 Fiscal Year Annual Research Report
複合周期分極反転による広帯域電気光学偏向器の開発とその高速光スイッチへの応用
Project/Area Number |
18760040
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
久武 信太郎 大阪大学, 基礎工学研究科, 助手 (20362642)
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Keywords | 超高速光制御 / 擬似速度整合 / 大振幅位相変調 / 超高速空間光変調器 / 高速光変調 / 光スイッチ / 分極反転 |
Research Abstract |
本研究課題では,変調指数の空間分布制御と変調帯域制御を始めて融合し,直流から数GHzの繰り返し周波数で動作可能な広帯域光偏向器を分極反転技術に基づき開発し,新たな展開を狙うことを目的としている.平成18年度では,以下のことを実現した. 1.広帯域に亘って理想的な偏向動作となるための反転形状の決定 直流から偏向動作となる必要があるため,分極反転の基本形状を三角形とするが,この形状では1GHz以上の周波数領域において光ビーム断面内での位相変調指数の分布が線形とならず,所望の偏向動作が得られなくなる.直流から速度非整合が問題となる1GHz以上の領域に亘り,位相分布の直線性を保つ分極反転形状を理論的に検討し,反転形状を決定した. 2.解像点数の変調周波数特性解析に基づく分極反転複合周期の決定 一般的な非周期分極反転を施した進行波型電気光学位相変調器の変調信号に対するインパルス応答を解析的に求めた.次に解像点数の変調周波数特性という観点から項目1で決定した反転形状の評価を行った. 3.デバイス作成 基板は定比組成のLiTaO_3と同じく定比組成のLiNbO_3を用いた.分極反転はマルチパルス印加法とし,コンピュータ制御の分極反転システムの改良を行った.マイクロ波回路の設計・試作を行った上で,分極反転デバイスを作成した. 4.基本動作の確認 試作したデバイスに対して,解像点数の変調周波数特性を測定し,初期の動作を確認した.
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Research Products
(4 results)