• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2008 Fiscal Year Annual Research Report

補償光学系の空間周波数領域でのエイリアジング除去による性能向上の検討

Research Project

Project/Area Number 18760047
Research InstitutionNational Astronomical Observatory of Japan

Principal Investigator

服部 雅之  National Astronomical Observatory of Japan, ハワイ観測所, RCUH職員 (20308208)

Keywords光学・量子光学 / 補償光学 / 波面計測 / 波面補正 / 位相計測 / 結像系
Research Abstract

本年度は昨年度までの研究に引き続き、曲率型補償光学系で空間フィルターにより空間周波数領域でのエイリアジングを抑制する手法に拡張を加えた。中でも、空間周波数フィルターによるエイリアジングの抑制するのと同時に、帯域分割を行い空間周波数帯域ごとに独立に波面センサーの感度を調整する方法を発案した。この発案に基づき計算機シミュレーションを行い、それが原理的に可能であることを確認した。この手法によれば、補償光学系において波面誤差のフィードバック量を最適に調整する際、さらに、波面センサーの感度を最良に調整して曲率信号の飽和を避けながらフォトンノイズの影響を最小に保つ事が可能となり、波面補正の能力を従来よりも改善して良好な像を得ることができるようになると考えられる。これは、入射フォトン数自体に厳しい制約のある天文や宇宙の用途において、あるいは、それら以外でも例えば高速の波面制御が必要で波面計測時間が短くノイズが厳しい場合などにおいて、最良の波面補償を得るために有用性が高いと考えられる。このことは、曲率型波面計測に特有の感度調整が容易というメリットを最大限に生かすことにつながるため、波面計測の基礎的観点からも興味深い方法であると言える。
年度末現在、科研費により購入した書籍類とも照らしながら、上記の研究成果を論文にまとめて作業を行っている。なお、本研究に関連して、曲率型補償光学系の波面誤差の帰還量の最適化に関しては、天文学会における発表を参考にされたい。

  • Research Products

    (1 results)

All 2009

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] すばるレーザーガイド補償光学系の実時間制御系と動作バラメーターの自動最適化システム2009

    • Author(s)
      服部雅之
    • Organizer
      天文学会2009年春季年会講演予稿集
    • Place of Presentation
      大阪府立大学
    • Year and Date
      2009-03-26

URL: 

Published: 2010-06-11   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi