2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18760067
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
仲田 晋 Ritsumeikan University, 情報理工学部, 准教授 (00351320)
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Keywords | 数値解析 / シミュレーション工学 / コンピュータグラフィックス / 形状モデリング / 構造解析 / メッシュレス法 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は3次元形状計測装置により測定した形状モデルを対象とした構造解析のための適切な手段を提供することである.昨年度は主にメッシュレス構造解析の高速計算アルゴリズムの開発を行った.本研究を遂行する上で計算コストの削減が重要な課題であったが,新アルゴリズムの提案によって一つの解決を見た.今年度はさらに効率的な計算を実現するため,アダプティブ構造解析のための計算アルゴリズムを提案し,高速化と精度向上の効果を数値実験により示した.本手法は2001年にLiuらによって提案されたRPIM (Radial Point Interpolation Method)と呼ばれる手法,さらに高速計算のための修正を加えたMRPIM (Modified RPIM)を基本とし,計算精度に合わせてアダプティブに配置された節点に基づく効果的かつ効率的な計算を可能としている. 本研究課題の目標である複雑形状の構造解析ではアダプティブな解析が不可欠であったため,そのための一つの問題,すなわち構造解析に利用する節点の密度が均一でない状態でのメッシュレス解析という問題が解決され,効率的なメッシュレス解析が実現されたことになる. その他,複雑形状を表現するためのモデリング技術に加え,構造解析計算に必要な形状ポリゴンモデルの生成についても進展があった.この一つの技術として,ポイントグラフィックスの技術を応用することで質のよいポリゴンモデルを自動生成する手法を提案した.本手法は構造解析における計算精度の向上への貢献が期待される.
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Research Products
(9 results)